全国の児童相談所が2017年度に対応した児童虐待件数は過去最多の13万3778件に上り、調査を始めた1990年度から27年連続で増え続けていることが、このほど厚生労働省のまとめで分かりました。
2017年度の虐待対応件数は、前年度より1万1203件増加しており、内容別では、子どもの面前で親が家族らに暴力をふるう「面前DV」や暴言などの心理的虐待が最多の7万2197件に、身体的虐待は3万3223件、ネグレクト(育児放棄)は2万6818件でした。
一方、2016年度に虐待で死亡したと確認された18歳未満の子どもは77人に上り、関係機関の連携強化が急務です。
虐待死をした子どもの実母のうち、妊婦健診を受けていないのは23人(47%)に上り、14人は育児不安を抱えていたとのこと。
今後は行政支援が必要な母親を早期に把握し、妊娠期からの継続的な対応が不可欠となります。