政府は16日、衆院選の「1票の格差」を是正するため、定数を小選挙区で6、比例代表で4減らして選挙区割りを変更する公職選挙法改正案を閣議決定し、国会に提出しました。
これを受け、与党は来週にも改正案を衆院で通過させ、今国会中の成立を目指すことになりました。
成立すれば、今夏から新たな区割りでの衆院選挙が可能になる見通しです。
改正案は、青森、岩手、三重、奈良、熊本、鹿児島6県の定数を各1減し、計19都道府県97選挙区の区割りを変更、比例は東北、北関東、近畿、九州の4ブロックで定数を各1減するという内容です。
これにより、定数は小選挙区289、比例176の計465と戦後最小となります。
さらに人口比をより反映させやすい定数配分方法「アダムス方式」を導入することになっており、今回の改正案は暫定措置と位置付け、再び区割りが見直される見通しです。