先ごろ、世界気象機(WMO)が、2016年の二酸化炭素(CO2)の世界平均濃度が403.3ppmとなり、1984年の解析開始以来の連続最高記録を更新したと発表しました。
前年からの年間増加量も3.3ppmで、解析開始以来の最大を記録しました。
石油、石炭などの化石燃料やセメント生産などの人為的要因が大きいが、最近10年間の平均増加量の2.2ppmを大幅に上回ったのは、エルニーニョ現象の影響で自然放出が増えたためとも分析しています。
エルニーニョは太平洋赤道域東部の海面水温が平年を上回る現象で、日本の気象庁によると、2014年夏から2016年春にかけては1949年の統計開始以来、最も長く続いたことになっています。
また他の主な温室効果ガスでは、2016年のメタン濃度が1853ppb、一酸化二窒素が328.9ppbで、いずれも解析開始以来の最高値を記録しています。
着々と進む気候変動に更なる警鐘を鳴らしつつ、私たちの人間生活の転換を促していかなくてはなりません。