総務省が10月31日に発表した9月の家計調査によると、1世帯(2人以上)当たりの消費支出は27万5226円で前年同月比から5.6%の減少となったことが分かりました。
前年を下回るのは、消費増税後の4月から6ヶ月連続で、減少率は8月の4.7%から更に拡大した結果となりました。
やはり増税後の消費停滞が長引いていることが影響しているとの指摘もあります。
項目別で減少率が大きかったのは、エアコンや洗濯機などの「家具・家事用品」で11.9%、リフォームなどを含む「住居」が11.5%で、外食を含む「食料」についても2.9%減と節約や天候不順による食材の高騰も影響していると考えられます。
一方で、自動車購入を含む「交通・通信」は6.3%増と唯一の増加となっています。
2015年10月から消費税率を10%に引き上げるかどうかを決める判断基準とそれに伴う軽減税率の導入など、予断を許さない景気動向になっていると考えます。