2014年度に病気や経済的な理由以外で年間30日間以上欠席した「不登校」の小中学生は、前年度より約3300人多い12万2655人に上ることが、このほど文部科学省の学校基本調査で分かりました。
2年連続の増加で、小学生で全児童に占める割合が過去最悪に達しています。
調査結果によりますと、不登校の小学生は1691人増の2万5866人で、255人に1人で過去最悪に、中学生は1608人増の9万6789人で、36人に1人となっています。
こうした不登校の児童・生徒数は2001年度の約13万9000人をピークに、2012年度まで減少していましたが、2013年度から再び増加に転じています。
文部科学省では「現場から無理に学校に行かせなくてもいい、という親の意識の変化や、無気力な子どもの増加を指摘する声が強い」と話しています。
特に、最近はフリースクールに通学させるなどの選択肢が広がっている傾向も一因としてあり、本年3月時点での同省の調査ではフリースクールなどに通う義務教育段階の子どもは4196人に上っています。
私は、フリースクールなどはあくまでも学校現場へ戻って来られるようにするための機能であり、手段と目的が本末転倒になってしまわぬよう、くれぐれも気を付けなくてはならないと考えています。