ここ連日の猛暑にグッタリ・・・というのが正直な気持ちになるほど、当初は冷夏と言われていた今年の夏は全面的な猛暑となるようです。
しかし熱中症の危険性に伴う一方で、ピーク時の電力需要を懸念する声も多く、当面は厳しい状況が続くようです。
そんな中、節電による需要抑制の効果を最大限に引き出す「ネガワット取引」が有効であると注目を集めています。
仕組みは、電力会社の要請を受けた消費者の節電努力を”発電分”と捉えて、見返りに電力会社が節電分への対価を支払う、すなわち架空の電力を取引して、需要を減らす、という構図となっています。
現在、火力発電をフル稼働している電力会社としては、発電に必要なLNG(液化天然ガズ)の急増は大きな圧迫となっており、使えばなくなるLNGに費用を掛けるより、消費者に手数料を支払うほうが、電力需要を効果的に抑制できるう上、節電への協力も促進できることになります。
既に、関西電力では消費量の大きい企業向けを中心とした取引実績があるため、さらに啓発・促進していけば、将来的には一般家庭への適用も視野に入ることになります。
我慢を強いる節電から脱却し、主体的に取り組める電力環境を整えていきたい。