体育の日を前に、スポーツ庁は、2017年度体力・運動能力調査の結果を公表しました。
成績の合計点では、高齢者が向上傾向にあり、70歳以上の男性と65歳以上の女性が過去最高を記録しました。
一方、男性の30代後半から40代前半と、女性の30代前半から40代後半は低下傾向になっているそうです。
調査内容を分析した順天堂大学の内藤久士教授は「自分の健康は自分で獲得するために、運動がとても重要であることが浸透している」との見方を示していますが、35歳から39歳の女性は、過去最低だった前回より上昇したものの低迷しており、体育の授業を除き、中学生から40代の女性で1日も運動をしない割合が1998年度と比較して増加しているとのこと。
フレイル予防の発案者である東京大学の飯島教授によると、「孤独は肥満より健康に悪い。運動のみならず人とのつながりが重要」と述べています。
今後は、栄養・運動・社会運動の三位一体による包括的なアプローチが求められます。