「公明党は、国民から見て政権を構成する“不動の骨格”になるべきだ。自民党がぶれて、その骨格からはずれるようなら堂々と野に下ればいい。すぐに巻き返しの機会は来るよ」
今回の参院選結果について、日本経済新聞に掲載された「2+1」政党制の記事を見ながら数年前にある学者が語っていた言葉を思い出した。
昨年の衆院選に続いて、共産、社民両党が急速に存在感を失う中で、公明党は参院選比例区過去最高得票とともに、1議席増の11議席を獲得する大勝利を果たした。
専門家が異口同音に語っているように、わが国において二大政党制は非現実的である。
衆参両院とも公明党が第三極として存在するからである。
さらに、この「+1」は二大政党の付属物ではないということである。
なぜかと言うと、自民も民主も欧米のような固い大政党ではなく、たまたま与野党に分かれているが、いつ離合集散があるやもしれず、連携する可能性さえ否定できない。
むしろ公明党のほうが、よっぽどしっかりしなければならないということになる。
日本の将来を見据えた「不動の骨格」をさらに強靭なものにしていくことが、猛暑の中、公明党を押し上げてくれた党員、支持者の方々に応える「道」だと思う。