農林水産省は5日、2013年度の食料自給率(カロリーベース)について4年連続で39%になったと発表しました。
これは1993年度の37%に次ぐ低水準で、消費税率アップ前の駆け込み需要で主食用米が増加した一方で、天候不順などに伴い小麦や大豆が減少したことが要因とされています。
また生産額ベースの自給率は前年度比2ポイント減の65%で過去最低となっており、円安の影響で野菜などの輸入品単価が上昇し、相対的に国産の割合が低下、果実や乳製品などの生産量減少も響いているそうです。
ちなみに食料自給率には2種類の算定方法があり、
<カロリーベース総合食料自給率>
国民1人1日当たりの国内生産カロリー/国民1人1日当たりの供給カロリー
なお、国民1人1日当たりの供給カロリーとは国産供給カロリー+輸入供給カロリー+ロス廃棄カロリーの合計。
<生産額ベース総合食料自給率>
生産額=価格☓生産量で個別の品目の生産額を算出し、足し上げて一国の食料生産額を求める。
国内の食料総生産額/国内で消費する食料の総生産額
いずれにしても、国内での自給率が低迷していることは事実であり、安心して食べることができる食料供給環境をもっと整えていかなくては、輸入依存体質から脱却することはできません。