8月1日は「水の日」です。
この日は貴重な水資源に対する国民の理解と関心を高めるために制定された記念日です。
今日も暑い日が一転して、集中豪雨となった地域もありましたが、私たちの生活にとって「水循環」は大変重要なテーマであり、治水、利水、河川環境などの維持に向けた取り組みと併せて、節水への意識啓発を高めなくてはならないと考えています。
特に水循環は、水が蒸発して雨が降って川と伝って海に流れます。
それぞれの過程でバランスをとっているのですが、そこでの意識が重要だと思います。
江戸時代では、山奥にいる人が材木やお米を下流の人たちに運ぶための手段として活用し、物流を支えていましたが、今の時代は河川を流域で管理・活用するという概念が欠けていると考えています。
世田谷区内でも多摩川という一級河川がありますが、私は災害時などを考慮すると道路だけでなく、河川での水運、すなわち船を使って、公共交通機関の一翼とすることも提案しています。
もちろん河床や規模など様々な課題はありますが、利活用はできると思います。
また飲料水も大変重要で、我が国では当たり前に水道水を飲めますが、世界約200の国・地域の中で、水道水を飲めるのはわずか7か国と言われています。(中央大学:山田教授)
そうした状況を守っていかなくてはなりません。
今年成立した「水循環基本法」を機に、さらに多面的な水環境の保全と活用に全力を尽くしていきたいと思います。