自転車と歩行者の安全確保のため、国土交通省と警察庁は今月末にもガイドラインをまとめる方針を固めたそうです。
目的は、自転車の専用道やレーンを整備して、歩行者と分離させる方針を強く打ち出す内容で、増加傾向にある事故への歯止めを考えています。
このガイドラインで目指すのは「自転車ネットワーク」の構築で、学校や商業施設、住宅地などを結ぶ道路に、自転車専用道やレーンを整備していく方針となっています。
交通量の多い幹線道では、車道の端に縁石を置いて、分離された専用道を整備、交通量の少ない住宅街は路肩に色をつけてレーンを明示するとのことです。
その一方で、自転車で刑事処分の対象となる交通切符(赤切符)を切られる人が激増しているそうです。
警察庁によると、2011年に自転車が赤切符を切られた件数は3623件、2006年に比べると約13倍に増えています。
特に増えたのが「制動装置不良自転車運転」でブレーキが故障したり、ついていなかったり、「ピスト」と呼ばれる競技用自転車での公道走行が大半を占めているそうです。
そのほか、信号無視や傘を差しての運転、二人乗りなどの摘発も増えていますので、私たち大人のマナーが非常に重要となります。
歩行者の最優先と自転車の安全走行環境整備を基軸に歩車分離のまちづくりをできる地域から整備をしっかりと推進していきたいと思います。