ひろとBlog

「緑の革命」“不可能”はそう決める心の中にある

今、世界では、餓えのためになんと「毎日平均2万7千人」が亡くなっているという。1時間ごとに千人。飢えの現実は、ジャンボ飛行機が30分おきに事故にあっている計算になる。犠牲の3/4は、5歳以下の子供である。

 1960年代の初め、インドを食料自給国にしようと、たった一人立ち上がった青年がいました。パグウォッシュ会議会長のスワミナサン博士である。誰もが不可能とあきらめていた中、「不可能なんて言葉は、そう決める心の中にあるだけなんだ。自分が不可能と決めつけているだけなんだよ」この哲学が、スワミナサン博士の心を支配していた。そして、ついに1971年、「インドを食糧自給国にする」という、不可能を現実にした。インドだけで、少なくとも7千人が餓死から救われたとされる。
これが有名な「緑の革命」である。
1999年、アメリカのタイム誌は「20世紀における最も影響力のあるアジア人」を選んだ。インドから選んだ3人は、ガンジー、タゴール、そしてスワミナサン博士であった。

 その博士は、こう言っています「人間が生み出した問題はすべて、人間が解決できるはずです!」
現在、世界の人口は62億人。2050年には93億人になると予想されています。それだけの人口を養うことは技術的には可能であると博士は語った。ただし条件つきである。ガンジーの次の言葉を実行するならば・・・。
「あなたが、これまで見た中で一番貧しい人、一番弱い人の立場を思い出しなさい。そして、これから自分がやろうとしていることは、あの人のためになるだろうか?私の行動によって、あの人は、何か得るのだろうか?あの人が自分の人生と運命を好転させる手助けになるだろうか?」

この一言、この慈愛の炎こそ、人間として生涯を導く松明になるのではなかろうか。

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