今日3月10日は、東京大空襲から68年を迎えます。
一夜にして10万人以上が命を落とした大空襲での犠牲者を慰霊する法要が都内で営まれました。
第二次世界大戦中の1945年3月10日に起きた東京大空襲では、アメリカ軍の爆撃機B29が投下した焼夷弾およそ32万発で下町が炎に包まれ、およそ2時間半の間に10万人あまりの人が亡くなっています。
また東日本大震災から、明日で2年を迎えます。
犠牲になられた方は12都道県で1万5881人。現在も岩手、宮城、福島の3県を中心に2668人が行方不明のままとなっています。
被災した3県の42市町村のうち、仙台市などを除く38市町村では、震災から1年11カ月の間に、住民の転出が転入を上回る転出超過が4万7295人となったことが判明しており、改善されない住宅事情などを裏付けるかのように、内陸や高台への集団移転計画のうち、造成工事が始まったのは約1割にとどまっている実態も明らかになっています。
3県の有効求人倍率は大幅に改善したものの、人気の高い事務職や製造業の求人は少ないまま。「仕事を求めて都市部に人が流れている」との指摘もある。
仮設住宅や借り上げ民間住宅で避難生活を余儀なくされている被災者は約31万5000人。1年前と比べると3万人近く減ったものの、狭い居住スペースや先が見えない状況の中、配偶者間暴力(DV)の相談件数が福島、宮城両県で過去最多を更新。特に福島県警への相談は前年比64%増と急増している事実もあります。
68年もの歳月と2年の歳月、どちらも前に進まなければ、立ち向かっているからこそ、ひとつひとつ新しい壁を乗り越えていくことが未来を開くことになります。
そして、その歴史を決して忘れてはならない、私たちが後世へ必継承していくことが「真の復興」と思う。
明日、世田谷区議会では予算特別委員会を中断して、東日本大震災発災時刻3月11日午後2時46分に黙とうを行います。
あらためて、亡くなられた方々のご冥福とお祈りするとともに、被災された方々へ心からお見舞いを申し上げます。