「“牛歩”などの国会対応見ていると、先祖返りしたようで、まるで旧社会党なったようだ」
神崎武法代表は、年金制度改革関連法をめぐる民主党の抵抗戦術をこう批判した。
民主党は今回の一連の対応では、委員会での審議拒否に始まり、ピケを張って委員会開会を実力行使で阻止。さらに牛歩や長時間演説。問責決議案乱発と次々にエスカレート。「いい年をした大人が・・・・滑稽感を禁じ得ない」(5日付 読売新聞)とからかわれる始末。
民主党は年金法案への対応を途中で大転換した。
衆議院通過前に、自民、公明の与党と年金制度改革に関する「3党合意」を結び、合意の趣旨を盛り込んだ修正案に賛成した。
ところが、廃案路線に転じ、強硬な抵抗戦術を見せた。
そして、最後には民主党出身の副議長の「散会」宣言ときた。中立の立場である副議長が党利党略に走ってしまった姿はまさに秘策ではなく、愚策である。
議論の場である国会を混乱させた責任は、国民の政治不信を招いた罪と共に、簡単には消えないだろう。