幼児期にかかる水痘(水ぼうそう)と、高齢者を対象とした成人用肺炎球菌のワクチンについて、厚生労働省の分科会は15日、自治体が行う定期予防接種に加えることを決定しました。
2014年10月から実施となります。
水痘は毎年100万人以上が感染し、かゆみを伴う発疹が現れ、うち約4000人が入院し、約20人が死亡している現状があります。
ワクチンは1歳から2歳までに2回接種となりますが、肺炎球菌は、高齢者が重症化しやすい肺炎の約3割を引き起こすとされ、65歳以上で1回接種となります。
水痘ワクチンはこれまで1割の自治体しか助成がなく、8000円から9000円程度の自己負担がありましたが、定期接種化で無料となります。
また成人用肺炎球菌ワクチンは、定期接種になれば、全国で数千円程度で受けられる見通しです。