台東区は可燃ごみ、不燃ごみを集積所ではなく各建物の前に出してもらう戸別収集方式(1軒ずつ回収)を区内全域で実施することを決めました。
実施時期は平成25年からスタートし、3年で区内全域に拡大する計画となっています。
東京23区内では、すでに品川区が区内全域で実施しているほか、北区、板橋区でも一部地域に限定して実施している。
戸別収集方式のメリットは、
1)集積所にいいかげんな分別をしたごみが残されているのを特定しやすくなり注意喚起の効果がある。
2)結果としてごみの分別が進み、ごみ減量へもつながる。
※品川区では、導入前に約7万397トンの可燃ごみ→約6万3331トンへ減少。
その一方、デメリットは、
1)収集業務に手間がかかり、労働環境への悪化が伴う。
2)人員や機材(収集車)も多く必要になり、コスト増加を招く。
※品川区では導入前33台だった収集車→導入後、44台に増加。
一部地域への導入にとどめている北区、板橋区も必要性は認めつつも、コスト面を問題にして区内全域への実施には至っていない。
世田谷区においても、ごみ減量や集積所でのマナーの問題、周辺住民の迷惑などは喫緊の課題となっていますが、ごみ有料化が議論される一方で、ひとり暮らし高齢者や高齢者世帯の増加による「ごみ出し」の負担など地域政策としてそれぞれの実情を踏まえた対策を講じていきたい。