厚生労働省によると、震災後に職を離れた人は6月12日現在、岩手、宮城、福島の3県で12万3737人に上り、前年の約2.2倍になっている。
さらに、既に職を探し始めた被災者は3県で4万3661人に達すると発表した。
こうした状況に対し、政府は、被災者の失業手当の給付期間を120日間延長したり、自治体を通じた被災者向けの臨時雇用策などを講じているが、直ちに好転するメドは立っていないとのこと。
激増する被災地の求職者の方々への、「職」をいかに確保するかが急がれるが、住居が未だに決まらないなどの理由で動けない人が多数いるなど、現状は厳しい。
また地元に残って働きたいとのニーズに反して、地元求人(3県)割合は、全体の約12%にすぎない実情もある。
今後、首都圏も含めた各自治体においても、臨時雇用への更なる支援と再び地元へ戻れるためへの「つなぎ」雇用体系も必要ではないかと考える。