近年、海に設置される風力発電、いわゆる洋上風力発電の計画が日本でも話題となっています。
日本でも9年前に茨城県の港湾に建設されたウインドファームが、東日本大震災に耐えたことが記憶には新しい。
私も5年前に北九州市へ産学官連携による洋上発電計画について意見交換に伺った経緯もあります。
今、原発に依存しない自然・再生エネルギーへの転換へ向けた具現化が急がれますが、我が国ではその中心は太陽光発電で、風力発電が伸び悩み、設備容量はおよそ4ギガワットにとどまっているのが現状です。
国のエネルギー基本計画においては、2030年の目標はわずか1.7%と設定されており、欧州における14%と比較しても桁外れに小さい数値となっています。
しかし日本は、海に囲まれた世界6位の広さとなる排他的経済水域を有していることを鑑みれば、洋上風力発電の将来性は限りなく大きいと言えるでしょう。
そうした市場をつくり自治体間連携による運用を見直していくべき時期を迎えており、漁業関係者への理解が得られる地域において、風力発電の大きな可能性と魅力を上手に取り込み、100%再生可能エネルギーへの転換を目指していくべきと考えます。