このほぼ2017年に生まれた子どもの数が94万1000人にとどまり、2年連続で100万人を下回ることが、厚生労働省の推計で分かりました。
1898年の統計開始以来、最小となります。
その一方で、死亡数は戦後最多の134万人に上る見通しで、自然減は年間40万人を突破し、人口減少に拍車が掛かっています。
出生数は初めて100万人を割った2016年の97万6978人から、さらに約3万6000人の減少となり、その大きな要因は25歳から39歳を中心とする出産適齢期の女性の減少と推測されています。
また、死亡数は2016年の130万人から約3万6000人増え、出生数を差し引いた自然減は、2007年から11年連続で減少幅は年々大きくなり、2017年は40万3000人となります。
ちなみに結婚は約1万4000組減の60万7000組で、戦後最も少なく、離婚は約5000組減の21万2000組となります。
国立社会保障・人口問題研究所が今年4月に公表した将来推計人口によると、出生数は今後も1.44で推移していく可能性が高いと予測しています。
いずれにしても2025年の大介護時代を控え、社会構造や地域の仕組みづくりを既存体質から脱却し、新しい時代を見据えた転換と備えを急がなくてはなりません。