国立がん研究センターが9日、2008年に全国のがん診療連携拠点病院209施設で「がん」と診断された患者の5年生存率は65.2%だったと公表しました。
うち188施設については、胃、大腸、肝臓、肺、乳房(女性)の5大がんの施設ごとの生存率もホームページ上に初めて掲載されました。
集計対象は、厚生労働省が指定する拠点病院のうち、90%以上の患者の生死を把握できたなどの条件を満たす209施設となっています。
がんの部位別の生存率は、高い順に前立腺97.7%、女性乳房92.7%、子宮体部82.8%、子宮頸部75.6%、大腸72.6%、ぼうこう71.2%、胃70.4%、食道43.4%、肺39.1%、肝臓38.5%、すい臓9.9%。
患者の方からの公表の要望が強い施設別生存率について、同センターは「がんが進行した患者を多く受け入れているなどの要因で大きく変わり、治療成績そのものを示すわけではない」と指摘していますが、一つの目安として各施設による見解や進行度別の患者数を併せて紹介しています。