一昨年、生後9か月の男児が直径1センチのおしゃびり型玩具を飲み込み死亡した事故がきっかけで、先ごろ消費者安全調査委員会が乳幼児の誤飲事故に関する調査結果を公表しました。
それによると、子どもの不慮の事故は、おおよそこの10年で病気を含むすべて
の死因で上位を占め、毎年300人以上(0歳から10歳)が亡くなっているそうです。
特に誤飲などによる窒息は0歳で圧倒的に多く、4センチ以下は乳幼児の口に簡単に入り、6ミリから20ミリはのどに詰まる危険性が高いとのこと。
何でも口に入れる行動特性と、唾液が多く、のどの奥に異物が入りやすい半面、咳き込む力が弱く詰まりやすい乳幼児の身体的特徴が原因とされています。
いわゆる「直径6ミリでも窒息リスクが高い」「4センチ以下の物は子どもの手が届く場所には置かない」を徹底していかなくてはなりません。
その一方で、高齢者が注意したいのが、日本人の死因3位の肺炎の9割を占める誤嚥性であり、飲み込む力が弱まったため、誤って食べ物が気管に入り、細菌によって肺に延炎症が起こってしまうそうです。
このように日常生活に潜む危険として、周囲も注意を怠らず、誤飲、誤嚥を未然に防いでいく意識が必要です。