7日、党区議団の4名で山形県鶴岡市へ空き家・密集住宅地の住環境整備に先進的な取り組みを展開されている事業を視察してきました。
鶴岡市では、市街地における課題が従前より山積しており、特に
郊外地では、
1)世帯分離の進展
2)厳しい農業情勢
3)ロードサイド店舗の増加
により、農地の無秩序な宅地化が、
中心市街地では、
1)独居老人の増加
2)空き家・空き地の増加
3)既存商店街の衰退
により、中心部の空洞化が、深刻化しており、城下町を基盤とした鶴岡らしい独自の文化・かけがいのない風景が失われつつあり、
その課題に対処するためランド・バンク事業(小規模連鎖型区画再編事業)をNPO法人ランド・バンクを事業主体とする社会的企業が始動。
宅地建物取引業協会、建設業協会、土地家屋調査士会、行政書士会などで構成された組織体を形成しています。
具体的には、
(1)ランド・バンクファンドによる助成事業
(2)空き家委託管理事業
(3)空き家コンバーション事業
(4)空き家バンク事業
を軸にし、空き家の寄附を受け、解体、更地、売却し、一部を通り抜け通路に築造するなど、付加価値を与えながらまちなかへの居住を誘導する施策として展開しています。
もちろん世田谷区とは地価や周辺環境など女権は異なりますが、まちなか形成におけるコーディネート役となる組織体の必要性や社会問題となっている空き家・空き地、土地所有者の不明、狭あい道路の解消などへ一つのモデルとして大いに参考となりました。