ひろとBlog

高齢者の服薬について

 複数の種類の薬を処方された高齢者が、副作用によって体調を崩すケースが相次いでおり、「多すぎる薬」という問題に厚生労働省が本腰を入れて取り組み始めました。

 私の親も含めて多くの薬を日常的に服用している高齢者は珍しくありません。
厚生労働省によると、高血圧症や糖尿病など2つ以上の慢性疾患を抱える高齢者には、平均で約6種類の薬が処方されている一方で、処方薬が6種類以上になると「ふらつき・転倒」「物忘れ」などの副作用を起こす割合が特に増加するとの研究結果もあります。
 副作用のない薬はない、と指摘されるように重症化すれば、命に危険が及びかねません。

加齢による体内で薬を分解する働きが低下することも含め、こうした「多剤併用」による健康被害をどう防ぐのか、大きな地域社会の問題だと感じています。

 当面、行政や医療機関は意識啓発を強めるながら、お薬手帳の推進とともに複数の病院を受信する際は他に使っている薬を伝える、自己判断で薬を中断しないなど、薬との正しい付き合い方の周知徹底も欠かせないのでないでしょうか。

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