今日はアグリタウン研究会(事務局:一般社団法人 東京都農業会議)主催のテーマ「都市計画法等の改正と都市農業」の報告会へ行ってまいりました。
研究会では、まず基調報告として
「都市計画法と農地・緑地」と題して、中井検裕氏(東京工業大学大学院・教授)が講演をされ、近年にみられる農地の減少や兼業農家の現状、さらに都市農業に関する大きな課題を指摘しながら、将来的な農地としての永続性を私案を交えながら、丁寧に報告を述べていました。
次に、「都市緑地法等の一部を改正する法律案」と題して、湯澤将憲氏(国土交通省 都市局都市計画課 環境計画調整官)から報告がありました。
報告では、都市農地の保全・活用をめぐる背景をもとに、住民の農への関心の高まりや多面的な機能として昨年4月に施行された都市農業振興基本法を契機として、都市農業基本計画の策定と今国会で参議院で可決された「生産緑地改正法」の要件緩和に伴う今後の農地保全の加速への期待を述べられました。
私も世田谷区農業委員として約3年間携わっていますが、最大のハードルは税制です。
ここに改革の柱を据えられるか否かが、これからの最重要な議論のテーマであり、注目していきたいと思います。