今日で大きな被害をもたらした「3・11」から6年。
6年前のその日、私は粕谷の商店街にある1軒の薬局にご挨拶へ伺っていた時でした。
2時46分頃、激しい揺れを感じて、店内にある陳列棚から商品が落ちそうになっているのを、店主の方と懸命に支えていました。
しかし直後は、周辺ではそう大した被害もなさそうで、そのまま店内を片付けてその場を離れましたが、時間が経つにつれ東北方面での甚大な津波の被害が刻一刻ともたらされるのを目の当たりにして、言葉が出なくなったことが鮮明に蘇ります。
復興庁によると避難者はこの1年で約5万人減少したものの、いまだ12万3168人に上っています。
また警察庁によると、亡くなられた方は10日現在、12都道県の1万5893人、行方不明者は2553人、震災による負傷の悪化などで亡くなられた震災関連死を合わせると2万1000人を超えるそうです。
改めて亡くなられた方々のご冥福を祈るとともに、今なお避難生活を続けている方々へ衷心よりお見舞いを申し上げます。
既に、被災者向けの災害公営住宅は1月末時点で、岩手、宮城、福島の3県で計画の8割弱に相当する約2万3000戸が完成している一方で、フレハブの応急仮設住宅に住む被災者は2月末現在、3県合わせて3万3854人で、高齢化も進んでいるとのこと。
各地で起きている避難者へのいじめや嫌がらせなどは断じて看過できませんし、被災地の復興を妨げる「風評」や震災の記憶の「風化」という二つの風へ敢然と立ち向かっていく決意を新たにしました。
福島の復興なくして日本の再生はない、との思いで、世田谷の地で寄り添い続けていきます。