2017年の新しい年が明けました。
昨年は、イギリスのEU離脱決定、アメリカの大統領選、イタリアの国民投票など、大衆の現状に対する不満を象徴するかのような事態が相次ぎました。
これらの国では、経済のグローバル化が進み分断と対立が深刻化する中で、置き去りにされた生活に困窮する人々の不満や怒りが渦巻いていたにも係わらず、その苦しみをわが苦しみとして受け止めるべき政治が、機能不全に陥っていたといえるでしょう。
そうした現状を踏まえると世界は今、重大な岐路に立っているとも言え、先の見えない不安や不信が重なり、「第二次世界大戦終結以来最も大きな不確実性に包まれている」とも指摘されています。
私たち日本では、社会の分断や国際的な孤立を招くような事態に至っていませんが、急速な少子高齢化に伴う社会保障の持続や人口減少などに伴う問題が、日常生活における深刻な影を落としつつあるといえるでしょう。
本年1月は、公明党が衆院選に初進出した日から50年を迎えます。
その不思議な時の符節に、分団と対立ではなく、「同苦する」政治へ、真価を発揮するべく働いてまいります。