私が議員に初当選して以来、取り組んでいます「小水力発電」が、全国でじわじわと広がりつつあります。
河川や農業用水路、上水道施設などの流水を利用した小規模の電力を発電する「小水力発電」は、環境に優しく地域に密着した自然再生エネルギーとして注目されてから普及の可能性が各地域で探られています。
2012年7月には固定価格買い取り制度の対象ともなり、2016年2月時点で認定件数は400件近くになっています。
資源エネルギー庁によると、発電施設は541地点に上っており、全国小水力利用推進協議会が作成した事例集には、ユニークな実例が紹介されています。
なかでも岐阜県郡上市の石徹白地区は、象徴的な事例として関心を集めています。
9年前から小水力発電に取り組み、水車型の発電施設を設置し、発電した電力を農産物加工所の電気などに使用し、特産品であるトウモロコシ商品の開発などで成果を挙げています。
ただ、小水力発電の本格的な普及に向けた課題は少なくなく、資源や流量などの調査にかかる費用、可能性を見出すまでの時間、さらに事業と採算性のバランスなどがあります。
そうした調査費の支援策や、水道システムを利用した家庭での日常生活に欠かせない行為がそのまま発電につながる利便性と蓄電方法の確立などが、今後の課題として引き続き取り組んでいきたいと思います。