ひろとBlog

平均寿命と医療費

 先日、我が党の機関紙である公明新聞に元厚生労働大臣の坂口力氏の講演内容が掲載されており、その内容に認識が変わりました。
 題して、「日本の医療と公衆衛生の役割」。

概要を紹介しますと、地域別の平均寿命と医療費の上位5位を比較して「医療費の多い県、医師数の多い県と、平均寿命の長い県に重なりは存在しない」ということでした。
 つまり医師数・医療費と平均寿命、健康寿命は直接関連しないということになります。

さらに、男女とも長寿日本一の長野県は野菜摂取量、高齢者の労働率が全国一であるとして、働く場の確保と労働寿命を延ばすこと、健康指導、予防治療が重要と結論しています。

高い医療費の請求に驚いた、という高齢者の方からの声はよく伺いますが、坂口氏の指摘は、厚生労働の実態を知り尽くした問題提起だと言えます。

「予防が大事」といわれながら、個人や医療機関がどれだけそれに徹してきただろうか、と改めて振り返るとともに健康管理、予防治療への啓発をさらに加速させなければならないと強く感じました。

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