厚生労働省は5日、2012年の人口動態統計を公表しました。
生まれた赤ちゃんの数は前年より1万3705人減の103万7101人で、統計を取り始めた1899年
(明治32)以降、最少となりました。
一方で、一人の女性が生涯に産む子どもの数の推計値(合計特殊出生率)は1.41となり、2年ぶりに
0.02ポイント上昇したことが判明しました。
しかし6年連続で出生数を死亡数が上回り、人口の自然減は過去最多の約21万9000人となっています。
出生数が減少したのに出生率が高くなったのは、母数となる15歳から49歳の女性が減少したことによると
同省は分析しています。
ちなみに都道府県別の出生率は、最高が沖縄県の1.90、最低は東京の1.09でした。
団塊の世代がほぼ60歳を超えてきたことから、当然の結果とはいえ、子育て環境の整備は更に加速させながらも、就労形態が多様化している背景を踏まえ、それらニーズに選択肢を拡充できるかが、大きな課題となっています。