杉並区が、伊豆半島の先端にある静岡県南伊豆町にある区有地に、特別養護老人ホームを整備することが、このたび報道で明らかになりました。
従来、世田谷区でも区外に保養地としていくつか施設を整備し、区民の方に利用してもらう事業がありましたが、時代の変遷によって近年、売却をするケースが多くみられました。
しかし、売却先が思うように見つからず、維持管理費だけでも年間に数百万程度がかかることから、有効活用が求められていて、私も昨年の予算委員会にて、三浦市にある区有地の新たな利活用を訴えました。
同様に杉並区は、入所待ちの高齢者が増加している現状を踏まえ、都内での用地確保が難しいことも併せて、区外での区有地を活用して特別養護老人ホ?ムの整備に取り組んでいました。
厚生労働省によると、区外における特別養護老人ホームの整備は法的には明記されておらず、今回のケースは異例であり、杉並区の執念による実現へ一歩前進ではないかと思います。
もちろん、地元南伊豆町への地域貢献の仕組みも整えつつあり、町民が入所できる枠や、職員を町民から採用したり、入所者の食事に地元食材を活用するなどを検討されています。
この試みが成功すれば全国でも先駆けたモデルケースとなり、世田谷区においても今後、研究・検討していくとの見解を述べています。
やはり何としても、直面する課題をどうすれば解決できるのかが、リーダーシップの試金石であると実感しました。