ひろとBlog

スペインの少子高齢化

 サッカーが大好きな私が、有名なメッシのいるバルセロナやC、ロナウドのいるレアル・マドリッドを擁するクラブチームがある「スペイン」。
 建築設計の仕事に就いていたこともあり、サグラダファミリアなどの建築物を一度は見てみたい、と憧れている情熱の国ですが、実は、日本以上に深刻な少子高齢化に陥っていることを、最近知りました。

 エッセイストの大塚勝弘氏によると、カトリックの国スペインは子だくさんと思われがちですが、意外と少子高齢化が進んでいるそうです。
国の平均寿命は、男性78.7歳、女性84.7歳、合計特殊出生率も、ほぼ日本と同数値ですが、人口が約4700万人で、日本の約40%弱だけに、一層深刻な事態になっているとのことです。

 その要因のひとつとして、2002年に徴兵制の廃止が挙げられています。
すでに、植民地を失い、敵対国もないスペインでは、生産性の低下を招く徴兵制を廃止し、職業軍人による国防体制に移行したのも、ひとつの選択だったのでしょうが、それが労働という価値観の変化を伴い、今のスペイン経済においては無視できない影響を及ぼしています。

 その一方で、スペイン全体の失業率は約25%、若年層では50%を超えていながら、農作業や建設労働の現場では、発展途上国からの移民に労働力を依存している現実も、社会におけるひとつの歪となっています。

最近、与党自民党を含めた保守系の政治家から、右傾化への小波が起こりつつありますが、しっかり歴史観を磨かなければ、指導者は道を誤ってしまうとの恩師の言葉が思い浮かびました。

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