本年2013年は、国連が定めた「国際水協力年」です。
水を取り巻く諸問題の解決へ向けて、国際社会のさらなる対話と協力が求められる意義深い年に定められているのです。
ご存知のように「水」は生命を維持するだけでなく、食料生産やエネルギー供給などの人の営みに欠かせない資源です。
しかし、我が人類が利用できる淡水は極めて少なく、(水資源全体の0.025%と言われています)未だ約8億人が安全な飲み水を確保できず、毎日3000人以上の子どもが下痢などで命を失っているのです。
水は国境を越えて循環するため、水資源を管理する各国間における連携強化や協働が欠かせません。
そうした機会になる年として、私たち日本は優れた水処理技術を有しており、そうした世界的評価を得ている技術を駆使して地球における水資源の管理に大きく生かせるよう、力を発揮すべきだと思います。
今世紀は水をめぐる紛争、すなわち水戦争が起こるとも指摘されており、こうした世界の水問題解決へ向けて日本の果たす役割は、極めて大きいと言わざる得ません。