今春、４年制大学を卒業した学生約５６万人のうち、６％にあたる約３万３０００人が進学も就職の準備もしていない「ニート」だったことが２７日、文部科学省の学校基本調査速報で分かりました。
　就職率は６３．９％で前年比２．３ポイント増で改善しましたが、うち３．９％にあたる約２万２０００人が非正規雇用とのこと。

調査内容によると、大卒者約５５万人を対象で就職も大学院などへの進学もしていない人は１５．５％の８万６６３８人。
今回初めて調べた「進学も就職の準備もしていない」人数は、このうち約４割の３万３５８４人にのぼっていました。
ちなみに就職準備中が４万９４４１人、進学準備中が３６１３人でした。

その一方で、大学生全体の数は２５６万１２４３人で、前年比マイナス約８１００人でしたが、女子は約７４００人増えて全体の４３を占め、割合、人数とも過去最高の更新することになりました。

リーマンショックにより大きく落ち込んだ時期より就職環境は改善される一方で、未だ進むべき道が定まらない状況は大きな課題であり、このままでは地域社会から孤立せざるをえない事態に陥ってしまいます。
また、女子力と言われるように女性の社会進出がめざましく、雇用形態の多様化を背景に、更なる改善へ向けて地域雇用創出など多面的な支援策が求められていると感じています。