今月29日、日中国交正常化40周年を迎えます。
その佳節に合わせて北京の人民大会堂で開催予定であった記念式典が中止になったとの報道があり、とても残念でなりません。
主催者である日本との交流団体「中日友好協会」によると、当面の情勢に鑑み、適当な時期に調整することに決定をしたとの説明があったそうです。
尖閣諸島における今般のわが日本における国有化に伴い、中国国内での大きな反日デモや緊迫した領海における日本の巡視船と中国の監視船との緊張高まるやりとりは、極めて遺憾です。
1972年の日中国交正常化の4年前、わが党の創立者は日中国交提言を高らかに宣言しました。
それ以来、中国とわが党との友好関係は絆も深く、早急にこれ以上悪化しないよう措置を講じていかなければならないと思います。
21日に開催された党全国大会で、山口代表は「これ以上の日中関係の悪化は、断じて避けなければならない。公明党としても、政府にわが党の基本的な考え方を伝え、その中で政府から要請があればしっかりと協力していく用意があることを申し伝えた」と述べていました。
大切なことはどこまでいっても対話です。
現実の社会の問題を解決するためにどうすればよいのかという、問題解決志向型の対話を進めることが大切であると思います。
政府・民主党の外交・安全保障の迷走による発端ではありますが、尖閣諸島、竹島のいずれもわが国固有の領土であることは明白であり、「毅然たる態度」と「冷静なる対応」両面が不可欠です。