兵庫県尼崎市議会で6月の定例会において、「動物愛護基金条例」が可決し、成立をしました。
この条例は、動物愛護に関する事業を推進するため、寄付金を積み立てる基金を設置するもので、ボランティア団体などによる不妊去勢手術などの啓発運動を支える安定的な基盤を目的として定めたそうです。
基金の原資となる寄付金は、今年4月より募集を始めている「動物愛護管理寄付金」で、7月19日現在で既に全国から541万円の寄付が集まっているとのこと。
この善意の寄付金を動物愛護への長期的な資金として確保が可能となっています。
具体的な事業は、
1)野良猫の不妊去勢手術費助成制度への助成費上乗せ。
2)収容動物の殺処分ゼロを目指す取り組み。
3)子どもたちに命の尊さを教える学校飼育動物適正指導の推進
などになります。
世田谷区でも不妊去勢手術の助成は実施していますが、件数が多く、不足分は事実上ボランティアの方々が実費で賄って頂いています。
全国で先駆けて、人と動物の調和のとれた共生に関する条例を制定した世田谷区としても、「殺処分ゼロ」実現へ向け、飼い主責任の厳格化なども視野に入れた多角的な政策を急ぎ、立案していかなければならないと痛感しています。