ひろとBlog

通学路の安全確保

 登下校中の児童や生徒が巻き込まれる交通事故が全国で相次いでいる。

2006年9月に保育園児らの列に脇見運転の車が突っ込み、21人が死傷した埼玉県川口市では、事故が起きた周辺地区に入る生活主要道路には、あちこちに30キロの速度制限を示す標識や標示があります。

 全国の交通事故発生件数は、2001年からの10年間で23%も減少しているのに対し、幅員5.5メートル未満の生活主要道路での事故は8%しか減っていない。
 世田谷区においても、地域によっては生活主要道路であっても狭わい道路が多く、4メートル未満でも双方通行の道路も存在しています。
 また都道である水道道路(下部に上水道本管)でも歩道が十分に整備されておらず、通学路として危険であると指摘をされている学区域もあります。

 問題の根幹は、車を運転するドライバーのモラルや安全確認が原則ですが、標識だけでなく、実際にスピードを出しにくくする工夫や手法を導入することも重要だと考えます。
 先に述べた川口市では、車道に自転車専用レーンをつくったり、中央線をなくして路側帯を拡げたり、カラー舗装を施して明示したりと取り組んでいます。

 その一方で、歩行者や自転車走行の交通マナーの遵守も不可欠です。
児童、生徒の交通ルールを守る意識は高いのですが、大人自身が道幅いっぱいに広がって歩いたり、信号を無視したり、道路を平気で横断したりと、そうした姿を子どもたちが目の当りにしている事態が、かえって事故を誘発する間接的な要因となっているのではと感じます。

世田谷区においても、通学路の安全対策は十分ではないので、改めて少しでも危険のリスクを低くする改善策を考えていきたい。

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