最近、政治ジャーナリスト三宅久之氏著書の「書けなかった特ダネ」という本を読んだ。
私にとっては知らなかった事実が著述されており、興味深く読ませて頂いた。
その著書の巻末に「そして最後に問う、政治家の器、記者の器」と題して以下の内容が書かれていた。
まず政治家について・・・
今の政治家に欠けているものは何か。志である。
政治家を志す以上、この国をどうしたいのか、どういう社会を作りたいのか、正義とは何か、さらに
いえば「自分の考える正義とは何なのか」を国民に問わなければならない。
次に記者について・・・
記者OBとして注文をつけるならば、記者会見場にパソコンを持ち込み、会見者の顔を見ずにキーを
押し続けている姿には、違和感を覚えている。
記者会見は会見している政治家が、質問に誠実に答えているか、そうでないか。見ないで判断でき
ますかね。
記者は政治家とやり合う中で育つ。
政治家でいえば、次の選挙の事で頭がいっぱい、損得勘定で右往左往している様子が目に見えて
分かります。(あくまでもテレビだけを通して見ると)
それも小選挙区制度の弊害かもしれないが、ちなみに私の選挙区は世田谷区全域ですが、小選挙区
では、2/3になってしまうのです。
小選挙区制度は確かにかかるお金が縮減されたとか、自民党いえば派閥の弱体化につながったとか
ありますが、制度同様に政治家自身が小粒になってしまった。
と三宅氏は述べています。
そうした意味においても選挙制度は違憲の判決が出ている以上、早急な制度改革が不可欠だと思う。