今日の報道にとても関心のある記事が掲載されていた。
それは「悲哀とうつ病とはどこが違うのか?」という内容です。
雑誌などには最近、うつ病のチェックリストが出ており、自分でも思わずやってみるという方は多いのでは・・・。
フロイトによれば、うつ病とは「何が失われたことによる悲しみなのか、本人にも分からない病気。理由がない悲哀がうつ病である」という。
ところが現在、日本でも広く使用されているアメリカ精神医学学会の診断マニュアル(通称:DSM)では、原因を問題にせず、症状のみに着目してうつ病と判断しているそうです。
その結果、理由のある正常な悲哀まで、うつ病にしてしまったという批判が、アメリカでは盛んになっているとのこと。
日本では、うつ病は、ストレスが原因の病気というイメージが特に強いので、こういう議論は私は正直、驚きました。
もしかして日本でも、うつ病が日常的な病気となっている反面、うつ病の範囲を拡大しすぎているのでは・・・と考えてしまう。
代表的な批判書である「それは『うつ』ではない」(阪急コミュニケーションズ)をぜひ一読してみてください。
理由のある悲哀について、社会的な状況を改善することが先決かもしれない。
と同書では例をあげている。