ひろとBlog

実現妨げる福祉法の壁とは?

 お隣の杉並区が本年度で廃止する予定の静岡県南伊豆町の区立健康学園を特別養護老人ホームへ転用することを検討しているとのこと。
 しかしその実現を妨げる”壁”があると、杉並区の田中良区長が投稿をされていた。

それは南伊豆町のように区域を越えた場所に自前の「保養地型特養」なるものを「老人福祉法」や「介護保険法」は、そのような事例を想定していないとのこと。

 杉並区で現在、待機者は約1900人でうち要介護「4」「5」の緊急度の高い人が約1000人もいることを踏まえ、区内では土地が高い上に用地もない、規模にも限界がある、この問題を解決する方策として考え出されたのが「保養地型特養」だそうです。

 この方策だと都心の自治体にも、建設地域にもメリットが大きく、今後増大する介護需要に対し、地方自治体がどう責任を果たせるのか。
それには既存の枠組みに囚われない発想を生み出し、解決できる方法を国もしっかりと受け止める柔軟な体制が不可欠だと思います。

 世田谷区でも神奈川県三浦市に健康学園がありましたが、約5年前に廃止をし民間への売却を試みていますが、未だ買い手はついていません。

 どんな法律でも、どんな制度でも、改正しなくても運用面を充実させれば地方主権は随分と進められるのでは・・・と考えます。

 先の都立祖師谷公園の都市計画についても同様で、時代に即した法律運用、制度活用を全力で働きかけていきたい。

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