先日ある場所で絵本が目に止まり、なにげなく手にとってひろげてみた。
タイトルは「一寸法師」。
私も子どもの頃にはよく読んだものですが、改めてページをめくってみて、
そう考えれば今になって感じるものがあった。
物語は誰もが知っている通り「一寸法師」は小さな人。でも次の3つの願望が
あった。それは・・・。
彼は大きくなりたかった。
強くなりたかった。
お姫様に認めてもらいたかった。
そこである時、鬼がお姫様を襲う。一寸法師は針でできた剣で死に物狂いで鬼に
立ち向かっていったけど、つまみあげられて鬼に食べられてしまう。
でも一寸法師は諦めず、鬼のお腹の中で暴れ回って針の剣で突き続けた。
そうしたら鬼は悲鳴をあげて、一寸法師を口から吐き出してしまう。
その後、打ち出の小槌で大きくなってお姫様と結ばれ、いつまでも幸せに暮らしました。というお話です。
よーく考えれば、打ち出の小槌で人間の体が大きくなれることはあり得ませんが、今の現代社会に置き換えてみると・・・
鬼は自分を押しつぶそうとする劣等感、打ち出の小槌は諦めない心、強い心、戦う心、そして人間力なのかもしれません。
この物語は、そうした諦めない心が「人間自身の内面の大きさを生みだす」ことを
伝えたかったのだろうか・・・とふっと感じました。
皆さんも昔は何気なく読んでいた童話を今、改めて読み返してみると新たな発見が
あるかもしれません。