「温かい人」になる「心の勉強を」
私の師匠でもあり、恩師でもあり、党の創立者の箴言です。
「自分は人より偉い」と思っている人間は、そう思っている分だけ、「マイナス人間」である。
ところが、社会的に地位のある人ほど、心の中でそう思っている人が多い。
多くの場合、医師は、患者よりも自分が偉いように錯覚する。
政治家も、国民よりも自分が偉いように錯覚する。
学者は、自分の専門のこと以外は、素人なのに、自分は他の人よりも偉いと錯覚する。
自分が食べるお米も作れないくせに、農家の人より自分が偉いように錯覚する。
そういう「人を見下す人」が高い地位にいるのでは、いつまでたっても、社会はよくならない。
人を差別するなら、何のための医学なのか。何のための政治なのか。法律のなのか。学問なのか。
ちょっとばかりの知識を鼻にかけて、人を見下すような人間をつくってしまったら、大失敗です。
「人の心を大切にする」人をつくるための勉強であり、学校です。
どこまでも大きく、優しいのか、底が知れないくらい深い愛情をもった人になってもらいたい。
勉強すればするほど、心が耕されて、そういう人間になっていくのが、本当の学問です。
勉強すればするほど、冷たい人間になるのでは、何も学んだことにならない。
私にとって大変に重要な言葉であり、生涯、忘れることなく、戒めていかなくてはと心に誓願した恩師の言葉です。
今の日本にとって、最も欠けている、そして最も人として大切な姿勢なのではないでしょうか。