世界の5歳未満児の年間死亡数が昨年、初めて900万人を下回り、880万人に
なったことが、ユニセフやWHO(世界保健機関)の調査でわかった。
「2015年までに5歳未満児死亡率を1/3にまでに引き下げる」
とした国連ミレミアム開発目標(MDGs)基準年である1990年より370万人減少したことにある。
アン・ベネマン・ユニセフ事務局長は、「18年前に比べて、5歳未満児死亡数は1日当たり1万人削減された計算になる」ことを明らかにした。
進展は世界中で見られるが、なかでも目覚ましい成果を上げているのがアフリカ諸国だそうです。
こうした堅調な死亡率低減をもたらしている要因は、ここ数年、大きく拡充してきた国際支援である。
とはいえ、今なお年間880万人もの子どもたちが、5歳の誕生日を迎えることなく、亡くなっている現実はあまりにも過酷であり、深刻な国際問題と思う。
同じ時代に同じ地球に生きている我々が、この現実をいかに直視できるか、何をすべきか、小さな島国だけのことで汲々としているようでは、決してならないと思う。
ちなみに日本を含む先進国の乳幼児死亡率は、0.6%。
20%のサハラ以南のアフリカの国々から見れば、奇跡的な数値といえるだろう。
新政権もマニフェスト達成だけに目が向いているばかりでなく、経済大国としてアジアのリーダーシップとして地球の未来を担う”子ども”への投資を積極的に行うべきである。