PHP総合研究所の江口社長が、「素直な心を持つ」ということついて、こう述べていた。
私たちは仕事の大小や職種に関わらず、常に決断、決定の局面と対峙している。 その連続であるといっても過言ではないでしょう。
しかし、自らの限られた情報の中で常に正しい決断を下すのは極めて困難である。 と感じていると思う。
そこで重要なのが、「素直な心」を持つということである。
素直な心とは、他人の言うことにただ従うことではなく、何もとらわれず、こだわらず、 偏らずに物事を直接見て、聞いて、何が正しいかを見分ける。
それに従う心のことを言うのである。
例えば、ある問題に対して自分なりに考え、ひとつの解決策を得た場合も、すぐに実行に移行するのではなく、誤りのない判断をするには、できるだけ多くの人の意見を求めてみることだ。
どんな人のどんな意見も”なるほど”と聞き続ける。
そしてすべての回答を頭の中の判断材料箪笥の引き出しにしまっておく。
そうした作業のなか、こう考えているのか、こういう解決策もあるのか、という結論を導きだすことができる。
自分のこだわりやメンツ、立場や虚栄にとらわれない心こそ成功の鍵であると結論している。
総選挙後、政権交代が行われ、マニフェストの公約実現に一生懸命なのは良いが、 地元民や自治体の意見を聞く前に、「ダム中止」を公言すれば混乱をきたすのは、 当たり前である。
何にとらわれているかは知る由もないが、まっさらな状態で、素直な心で諸問題に対峙し、考え抜くことこそ最も必要ではないか。