貧困撲滅など世界が一致して取り組むべき課題と目標を定めた「国連ミレニアム開発目標」の達成期限まであと5年となった。
世界140カ国の首脳を集めて先月、ニューヨークの国連本部で開催されたMDGsサミットでは、「現状では目標達成は困難」として、劇的な進展に向けて「あらゆる努力」を誓う最終文章が採択された。
ここではいくつかの目標についての現状を明記しておく。
<目標1>貧困・飢餓の撲滅
現状:世界的な食料・金融危機で飢餓は2009年に急拡大した恐れあり。
<目標2>初等教育の達成
現状:未就学児童の大多数はサハラ以南アフリカと南アジアに集中。
<目標3>ジェンダーの平等
現状:教育から社会進出まであらゆる面で女性の地位向上は進んでいない。
<目標4>幼児死亡率引き下げ
現状:サハラ以南アフリカでは7人に1人が5歳の誕生日を迎えられな い。
<目標5>妊産婦死亡の改善
現状:妊産婦死亡率の99%は発展途上国で発生している。
<目標6>疾病のまん延防止
現状:HIV/エイズ禍に一段落。それでもサハラ以南アフリカにはエイ ズ孤児1410万人。
<目標7>環境の保全・保護
現状:森林破壊、気候変動、生物多様性などすべての面で決定的対策が急務。
<目標8>グローバル・パートナーシップの構築
現状:国連のODA目標を遵守しているのは5カ国のみ。とりわけ目減りが著しいのが日本。
残り期限あと5年。我々もできることから行動を起こさなくてはならない。
決して他人事ではなくなる状況に直面しているのは、言うまでもない。