昨年1年間に歩行者が死亡したり重傷を負ったりした自転車事故で、自転車を運転していた299人のうち51.8%に当たる155人が24歳以下だったことが、このほど警察庁の集計で分かりました。
さらに任意保険の加入率は24歳以下で64.5%、全体でも60.5%にとどまっています。
なかでも死亡事故に至ったのは、奈良県の85歳女性と神奈川県の79歳女性の2人で、受傷させた自転車の運転していたのは20歳と14歳の男性でした。
一方、全ての自転車関連の事故9万407件を見ると、自動車相手の事故が全体の8割以上を占め最多、うち約半数の4万875件は交差点などで出会い頭に衝突した事故だったそうです。
また、今モラルが問われている携帯電話の画面を見たり、通話などをしながら自転車を運転したりしたことが、事故の要因となったケースは45件に上っています。
いずれにしても、自転車運転のマナー向上はモラルの問題でもありますが、車両という意識が薄いのと重大な事故につながることを強く認識していくことが大切です。
あらゆる機会を利用して啓発に取り組んでいきたいと思います。