3月27日に議員立法で「水循環基本法」が成立しました。
地球上の生命を育み、国民生活や産業活動を支える重要な役割を担う「水」ですが、自然界の事象を保全し、水資源の保全、健全な水循環の維持とともに、渇水や洪水、水質汚濁などの課題を乗り越えることを目的としています。
同法では、上水道は厚生労働省、下水道は国土交通省、農業用水は農林水産省などと、水に関する施策の所管がバラバラな縦割り行政の弊害をなくすために、水資源を一元管理・保全する体制が敷かれました。
特に、都道府県にまたがる河川の流域の水循環を総合的・一体的に管理するのが特徴でもあり、今後は各地方自治体における、水の貯留・涵養機能の維持へ森林や河川、農地、都市施設の整備が進むことに期待が高まります。
世田谷区でも私が議員初当選以降、一貫して水環境の保全と創出を訴えてきた結果、水に関する所管の縦割りをなくした「みどりとみずの政策担当部」が既に設置されています。
また学校施設を中心に公共建物における雨水利活用も促進されており、水は循環する貴重な財産として地域特性を活かしたさらなる取り組みを提案していきたいと思います。