今春から国土交通省が、流域治水対策の推進を図るため、地方公共団体による「100ミリ安心プラン」の策定を支援する取り組みを開始しました。
「100mm/h 安心プラン」とは、河川管理者及び下水道管理者による河川と下水道の整備に加え、住民(団体)や民間企業等の参画のもと、分散型の雨水貯留浸透施設の整備等の流域における流出抑制や、危険情報の周知体制の構築等により、住宅地や市街地の浸水被害の軽減を図るために実施する取組を定めた計画をいいます。
近年、ゲリラ豪雨による被害が多発していますが、降った雨水を直接、下水道へ流さず貯留するだけで、1時間に100ミリの豪雨があっても水害を抑えることができる、と福岡大学の渡辺亮一准教授の研究にて抑制効果が既に検証されています。
都市部では、数万トンレベルの巨大な地下貯留タンクを築造する例も見られますが、ほとんどの行政では主体となって設置する余裕はないでしょう。
私も以前より、議会にて主張していますが、雨水タンクなどによる分散型の小規模設備で雨水の流出を抑える「流域治水」が重要であると、渡辺准教授も指摘されています。
やっぱり雨水タンクの普及こそが水害抑制につながると確信をし、更なる普及に努力していきます。