2012年に認知された振り込め詐欺の被害額が前年比27.1%増の161億6277万円となり、3年連続して増えていることが警察庁のまとめで分かりました。
特に昨年10月と12月は、年間被害額の最悪期(2004年から2008年)とほぼ同水準の被害となっており、再び被害に遭われている方が増えています。
特に被害者の過半数は70代以上で、60代を含めると全体の80%を占める割合となっており、さらに女性が男性の3倍に上っています。
また手口も多様化し、これまでの口座振り込みから直接現金を受け取る手口など巧妙化している傾向も顕著にみられ、官公庁などを名乗って還付金詐欺、悪質商法の被害者への損失回復を語ったり、未公開株などの購入などの手口も目立ってきているそうです。
懸命に働きながら、老後のためにとこつこつ貯めてきた預貯金をだまし取る犯罪は、決して許されることはありませんが、警察の摘発とともに地域において、おひとり暮らしの高齢者の方や、高齢者のみ世帯の方とのお付き合い、見守りの中で未然に防ぐ、水際で防ぐ、そうした普段からの気風を築いていくことが大変重要だと思います。