ごみ集積所などから勝手に資源ゴミの古紙などが持ち去られるのを防ぐために、リサイクル業界が「古紙持ち去り根絶宣言車識別制度」が、関東の1都6県でスタートしました。
登録業者にステッカーを交付し、回収車に貼ってもらうことで、悪質業者の排除を目指すこととしています。
世田谷区でも以前から資源ゴミの持ち去りが相次いでおり、警告、摘発できる条例も全国で先駆けて制定していますが、違反を繰り返す業者は後を絶ちません。
区民の方からも「知らない人が古紙を持っていく」「貴重な収入源として取り締まる仕組みを強化してほしい」など年間で約600件の苦情や意見を頂いています。
東京都環境局などによると、2009年度の都内の古紙持ち去り率は、27.3%で被害額は推定15億円にのぼるといいます。
杉並区や中央区では、違反者の氏名や業者名を公表したり罰金を科したりしていますが、効果については検証中とのことです。
悪質な業者がいると、区民が安心して資源ゴミを出せなくなるので、業界全体でルール違反業者を締め出す対策の強化が不可欠です。