ひろとBlog

日本の「食」は?

 以前より指摘されてきた日本人の主食であるお米を取り巻く現状がさらに変わりつつあります。
今年発表された総務省の家計調査で、昨年1世帯当たりの精米の消費額をパンの消費額が上回るとの結果が出ました。
その一方で、スーパーなどで販売されているおにぎりや弁当など加工された「中食(なかしょく)」の消費が拡大しています。

昨年度の1人当たりの中食消費額は、9346円と高い水準にあり、近年におけるさまざまな社会状況や生活環境、食生活が要因となって消費傾向が変化しているためと農林水産省では分析しています。

こうした多様化が進む中、農林水産省が新たなお米の消費拡大につながるとして着目しているのが、朝食市場の開拓で、約56億食もの新たな市場開拓の余地があるとも効果を期待しています。

 そうした背景をもとに「日本食」の文化を次世代に継承するとともに、その素晴らしさを国内外にアピールしようと、ユネスコの「世界無形文化遺産」登録に向けた動きが活発化しており、日本の食文化の保全、自然を尊重する社会的慣習、何よりも自然と共生することに生かされている人類であることを改めて認識していかなくてはならないと思います。

都内で2番目に農地の多い世田谷区ですが、区内における水田の再生に新たな気持ちで取り組んでいきたい。

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